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受験に勝の子(数の子)!数の子の栄養効果とおすすめレシピ

テーマ:数の子について

◆はじめに
お正月におせちとして食べるイメージが強い数の子。そんな数の子は、実はカツノコ(加豆乃古)とも呼ばれており、受験の担ぎ物としての意味合いももっています。
今回は、数の子の栄養素や効果と食べ合わせの良い食材のご紹介をいたします。
記事の最後には、数の子を使ったゲン担ぎのレシピ「数の子かつ丼」もご紹介します。

◆数の子の歴史
数の子は、ニシンの卵巣のことです。由来は、秋田でニシンのことを「カド」と言ったことから、その「子」であるため「かどの子」。そこから訛って「かずのこ」になったと言われています。また、江戸時代の「本朝食鑑」によれば、カツノコ(加豆乃古)とも言われていたとのこと。ここに「勝つの子」と漢字を充てられ、受験生への縁起物の一つと考えられるようになりました。

さらに、数の子の親であるニシンにも縁起の良い意味合いがあります。ニシンは漢字で「春告魚」と書くことができます。春告魚は俳句では、春の季語です。雪や氷がとける前に産卵のためにやってくるニシンは、春への希望も運んでくるとされています。受験に勝ち、目指していた進学先で新しい春を迎える。 「勝つの子」と「春告魚」の2つの意味で縁起のいい数の子は、受験生に食べさせてあげたくなる食材ですね。

◆数の子の栄養素
数の子にはDHAやEPAが豊富に含まれています。実は、一般的に知られているDHA・EPAを多く含む食材の「マグロ、サバ、イワシ」よりも多く含有しています。
このDHAやEPAとは、脂肪酸のうち不飽和脂肪酸という種類の脂肪酸であり、人間の身体に必須の栄養素とされています。しかし、体内でほとんど作られていないため、積極的に食事から摂取する必要があります。
DHA・EPAの効果としては、記憶力・集中力の維持、悪玉コレステロールの低下効果、アレルギー予防や改善、目の健康維持などが期待できます。特に、DHAがもつ脳を活性化させる働きは、頭の回転と記憶力をアップさせる効果が期待できます。まさに、受験生が積極的に摂りたい食材といえます。

その他に数の子がもつ栄養面での特徴は、肉類や牛乳・乳製品と同等の栄養価をもちながら、必須アミノ酸であるリジンの不足を補うことができる点です。必須アミノ酸とは、体内で合成できないアミノ酸のことを指します。9種類ある必須アミノ酸を満遍なくバランスよく摂ることで、体内で必要なたんぱく質を合成できるようになります。日本人の主食である米は「リジン」が不足しているため、数の子を食べることで不足を補うことができます。

◆数の子の特徴
数の子の特徴といえばプチプチとした食感があることです。卵がぎゅっと固まっているため、歯触りの良い食感が楽しめます。実は食感を楽しむことは脳の活性化につながることが分かっています。噛むことによって歯根膜が受け取った情報と食べることで受け取った味覚などの情報が、神経を通じて脳へ送られます。これにより脳の中で運動・感覚・記憶・思考・意欲に関わる部分を広く活性化します。脳が活性化することで記憶力や思考力を助けるため、数の子は学習をする上でもおすすめの食材です。

◆数の子と豚肉の食べ合わせ
豚肉には、牛肉の10倍ものビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーにするために欠かせない食材で、疲労回復や集中力アップの効果が期待できます。一方で、豚肉にはコレステロールが含まれており、過剰に摂取することは身体によくありません。
しかしながら、数の子と豚肉を一緒に摂取することにより、悪玉コレステロールを減らしながら記憶力・集中力アップの効果が期待できるようになります。数の子に含まれるEPAが悪玉コレステロールを減らす作用をもつからです。
今回は数の子と豚肉を使用した受験におすすめのレシピを紹介します。ぜひご家庭で作ってみてくださいね。

材料:2人分

数の子 4本
豚バラ肉 120g
スライスチーズ 4枚
塩こしょう 適量
薄力粉 適量
適量
パン粉 適量
サラダ油 適量
玉ねぎ 1/2個
4個
白飯 2杯分
小ねぎ 適宜
▼A
めんつゆ(4倍濃縮) 50ml
みりん 大さじ1
150g

作り方

①スライスチーズは縦4等分に切る。

②豚バラ肉を2枚ずつ並べ、その上に①、数の子を1本重ね、端からくるくると巻いていく。計4本作る。

③②に塩こしょうをふり、薄力粉を振り、卵にくぐらせ、パン粉をまぶす。

④180℃の油で衣がサクッとするまで揚げる。お好みの大きさに切る。

⑤玉ねぎは1cm幅に切る。鍋に▼Aとともに入れ、玉ねぎが透き通るまで中火で煮る。

⑥ボウルに卵を割り入れ、軽く溶きほぐす。

⑦⑤の鍋に④を入れ、中火で少し煮たら、⑥をかけてフタをし、中火で3分ほど加熱する。

⑧丼に白飯を盛り、⑦をのせる。お好みで小ねぎを飾る。

◆おわりに
いかがでしたか?
数の子は由来や意味が縁起の良い食材でありながら、栄養の面でも非常に役に立つ食材です。ぜひ、受験生のお子様へのゲン担ぎとして、数の子カツ丼を作ってみてください。きっと力になってくれます。
受験生の皆さんが全力を出し切れますように、応援しています!

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