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数の子の食感に違いが出る理由とは!?

テーマ:数の子について

数の子をよく食べる方であれば、「食感」の違いを感じたことが多いのではないでしょうか?
『この数の子はしっかりしていてパリパリ音が凄いするなぁ』とか
『この数の子は柔らかくて粒がほぐれやすくて食べやすいなぁ』など・・・。
じつはこの「食感」の違いというのは数の子の親魚である「にしん」の生息地の違いによるものなのです。

日本国内で流通している輸入数の子の産地は大きく分けると
① 大西洋産(北米大陸東海岸、ヨーロッパ) 通称:イースト
② ブリストル産 通称:ブリストル
③ ロシア産 通称:ロシア
④ 太平洋産(北米大陸西海岸)通称:本チャン

①の通称イーストは岩場が多いため、安全な隙間に入り込みそのまま岩場や砂地に産卵します。
④の通称本チャンは海流が早いエリアに自生する昆布などの海藻に卵を産み付けます。
海藻から離れてしまうと他の魚に卵が食べられてしまうために、卵自体の粘着性が高いという特徴があります。
そのため締まりの良いしっかりした数の子になります。

食感の違いを産地別に並べるとこうなります。

色んな産地の数の子を食べ比べて、自分の好みの食感を探すのも面白いかもしれないですね。
井原水産では食感がしっかりしている太平洋産の数の子を主に使用しています。

ちなみに美食家として知られる北大路魯山人は『数の子は音を食うもの』という文章を残しており、数の子はパリパリといい音がなる食感の良いもの、特に「干数の子」の食感について触れています。
この干数の子の食感は衝撃的ですので是非一度体験していただきたい!
ですが、生産数量が限られているもので当サイトでも常時販売しているわけではありません。
毎年、晴天の続く初夏に天日干しで製造を行い秋頃に販売を開始します。

年に一度干数の子でお正月を迎えるなんていう贅沢も素敵ですね。

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